【深穴型・脚長型デュロメータ】GS-720H／GS-719L／GSD-719K-H／GSD-719K-L 特徴と仕様まとめ
深い凹み部や段差のある測定面では、通常のデュロメータでは押針が届かず、正確な測定が難しい場合があります。
そのようなケースのために設計されたのが、深穴（H）型・脚長（L）型 のデュロメータです。
本記事では、アナログ・デジタル両タイプの主要4モデルをわかりやすく比較します。
🔍 深穴型・脚長型とは？
■ 深穴型（H型）
押針が深く届く構造になっており、凹部や穴の奥など通常の測定針では届かない部分の硬さ測定を可能にします。
■ 脚長型（L型）
脚部分が長く設計されており、段差・湾曲面・深い位置の測定に適しています。
どちらも 上下限リミット付きが標準。測定誤差を最小限に抑える構造です。
🟧 アナログタイプ（GSシリーズ）
🔸 GS-720H（タイプD／深穴型）
深穴（H）型 × アナログ式。穴部・深部の硬度測定に最適。
● 主な用途
- 一般ゴム
- 硬質ゴム
- プラスチック
- 樹脂製品全般
● 特徴
- 深い位置まで届く押針
- 機械加工品の凹部測定に強い
- シンプル構造で耐久性が高い
🔸 GS-719L（タイプA／脚長型）
脚長（L）構造で段差部の測定が可能。
● 用途
- 一般ゴム
- 軟質樹脂
- ウレタン素材
- ゴムロール／成形品
● 特徴
- 狭い場所でも測定しやすい
- 安定したアナログ計測
- 多用途に使える万能モデル
🟦 デジタルタイプ（GSDシリーズ）
🔹 GSD-719K-H（タイプA／深穴型・デジタル）
深穴型（H）× デジタル式。
微細な硬度差をデジタルで表示し、測定精度・再現性に優れます。
● 特徴
- ピークホールド付（最大値保持）
- データ管理がしやすいデジタル表示
- 深穴の測定精度が高い
🔹 GSD-719K-L（タイプA／脚長型・デジタル）
脚長型（L）で段差越えの測定に強い高機能モデル。
● 特徴
- ピークホールド付
- 読み取りミス防止のデジタル表示
- 研究・製造現場で高評価
📊 【仕様一覧表】
※画像の表をもとに文章でまとめています。
| 型式 | タイプ | 用途 | 準拠規格 | スプリング荷重 | 押針形状 | 加圧面積 | 押針径 | 単位 | 標準価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| GS-719H | A | 一般ゴム／凹部（深穴型） | JIS K 6253, ASTM D2240 他 | 550〜805mN | 先端形状：SR0.79 | φ18 | 2.5 | Shore A | ¥70,180 |
| GS-719L | A | 一般ゴム／脚長型 | JIS K 6253, ISO 7619 | 550〜805mN | SR0.79 | φ18 | 2.5 | Shore A | ¥82,280 |
| GS-720H | D | 硬質ゴム／深穴型 | JIS K 6253, ASTM D2240 | 4450〜4550mN | SR0.1 | φ18 | 2.5 | Shore D | ¥71,170 |
| GSD-719K-H | A | 一般ゴム／深穴型（デジタル） | JIS K 6253, JIS K7215, ISO 7619 | 550〜805mN | SR0.79 | φ18 | 2.5 | Shore A | ¥163,350 |
| GSD-719K-L | A | 一般ゴム／脚長型（デジタル） | JIS K 6253, ASTM D 2240 | 550〜805mN | SR0.79 | φ18 | 2.5 | Shore A | ¥165,330 |
| GSD-720K-L | D | 硬質ゴム／脚長型 | JIS K 6253, ASTM D2240 | 4450〜4550mN | SR0.1 | φ18 | 2.5 | Shore D | ¥166,210 |
※デュロメータスタンドには取り付け不可のモデルがあります。
📝 まとめ：どのモデルを選べばいい？
✔ 深部の測定が多い → H型（深穴型）
- GS-720H（アナログD）
- GSD-719K-H（デジタルA）
✔ 段差越え・狭い場所 → L型（脚長型）
- GS-719L（アナログA）
- GSD-719K-L（デジタルA）
✔ 精度・再現性が重要 → デジタル（GSDシリーズ）
✔ コスパ重視 → アナログ（GSシリーズ）
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